REVIUNG53 ビルドガイド

ビルドガイド

キット付属部品

 

名前 備考
PCB 1 メインPCB
トッププレート(PCB) 1 スイッチ取り付け穴のあるPCB
ボトムアクリルプレート 1 アクリル
ProMicro 保護プレート 1 アクリル
ProMicro 1
コンスルー 2 スプリングピンヘッダ12P
M2中空スペーサー 6 ジュラコン製のスペーサー
スペーサー 7mm 10 金属製のスペーサー
M2ネジ 4mm 16 トップ・ボトムプレート用
M2ネジ 10mm 10 ProMicro保護プレート用/HiProフレーム用
M2ナット 2 ProMicro保護プレート用
スイッチソケット 54
ダイオード(1N4148W SMD) 53
タクトスイッチ 1 リセットボタン
ゴム足 6 ボトムプレート用

 

キット以外に必要な部品

MicroUSBケーブル1キーボードとPC接続用

名前 備考
スタビライザー 2-5 レイアウトによって2〜5個必要になります。遊舎工房さんやTALP KEYBOARDさんで購入できます。
LED(WS2812B) 10 オプション フルカラーシリアルLED (WS2812B)
キースイッチ 49-53 MX互換 遊舎工房さんやTALP KEYBOARDさんで購入できます。
キーキャップセット 1セット MX互換 遊舎工房さんやTALP KEYBOARDさんで購入できます。※1.5Uサイズのctrlまたはaltキーキャップを2個使用します

 

オプション(別売) ミドルアクリルプレート+Hi-Proフレーム

名前 備考
シリコンシート 1 ミドルアクリルプレートを利用する際に合わせてご利用ください。トッププレートとドルプレート(上)の間に挟むシート 詳しくはこちら
ミドルアクリルプレート(上下) 1 詳しくはこちら(Hi-Proフレームが含まれます)

 

オプション(別売) アクリルフレーム+Hi-Proフレーム

名前 備考
アクリルフレーム 1 詳しくはこちら(Hi-Proフレームが含まれます)

 

組み立てに必要な道具

こちらを参照してください。

 

組み立て

おおまかな流れは以下になります。

  1. リセットスイッチをはんだ付けします。
  2. ProMicroを取り付けてファームウエアを書き込みます。
  3. LEDを1個づつ動作確認しながらはんだ付けします。
  4. ダイオードをはんだ付けします。
  5. スイッチソケットをはんだ付けします。
  6. スタビライザーをメインPCBに取り付けます。
  7. トッププレートにProMicro保護カバーを取り付けます。
    1. オプション:ミドルプレート(トップ側)にシリコンシートを張ります。
  8. トッププレートにスイッチをはめます。
    1. オプション:ミドルプレート(下)またはアクリルフレームをボトムプレートにのせます。
  9. ボトムプレートを本体に取り付けます。
  10. キーキャップを取り付けて完成です。
PCB裏

 

PCB裏・はんだ付け完成イメージ

 

ProMicroとリセットスイッチ

ProMicroとPCを接続する準備をします。

ProMicroにコンスルー(スプリングピンヘッダ)をはんだ付けします。(推奨)

もしくは、ProMicroにピンヘッダをはんだ付けします。

 

コンスルーには推奨する取り付け方向があります。

コンスルーには穴が開いてる面穴が空いていない面があり、さらに穴がピンに近い方と遠い方とがあります。

実装時には2本ともに小さい窓が同じ方向を向くようにしてください、穴がピンに近い方をProMicroに刺します。

ProMicro のチップが乗っている面にコンスルーを刺し、反対の面からはんだ付けします。

はんだ付けするのは ProMicro とコンスルー側のみになります。
PCBとコンスルーははんだ付けしません。

 

ピンヘッダを使う場合

コンスルーではなく、通常のピンヘッダを使う場合もProMicro のチップが乗っている面にピンヘッダを刺してはんだ付けします。
また、ピンヘッダを使う場合はPCB側もはんだ付けします。

 

リセットスイッチのはんだ付け

次にPCBにリセットスイッチをはんだ付けします。
PCB裏面「RESET」と書いてある箇所にタクトスイッチをはんだ付けします。

PCB裏面「RESET」と記載された場所にタクトスイッチを差し込みます。

反対面に飛び出したリセットスイッチの端子をニッパー等で切り取ります。

 

PCB表面からはんだ付けします。

 

PCBにProMicroをとり付け、USBケーブルでPCと接続し、ファームウエアを書き込む準備をします。

 

ProMicroにファームウエアを書き込みます
REMAPを利用する場合

REMAP(remap-keys.app)を使ってファームウエアを書き込みます。

  1. ブラウザー(chrome)を起動し、REMAP 内のREVIUNG53 firmware ページを開きます。
  2. PCにProMicroを接続します。
  3. 先ほどはんだ付けしたRESETスイッチを押して書き込み準備状態にします。
  4. ページ内「reviung53_via.hex」にある「FLASH」をクリックしてファームウエアを書き込みます。

書き込みが完了したら、一度USBケーブルをPCから外しておきます。

 

QMK Firmwareを利用する場合

PCにビルド環境を構築します

QMK Toolbox をダウンロードしてインストールします。

https://github.com/qmk/qmk_toolbox/

ダウンロード
https://github.com/qmk/qmk_toolbox/releases

以下からファームウエアをクローンしてビルドしてください。

https://github.com/qmk/qmk_firmware

QMK firmware をクローンした場合のディレクトリは「qmk_firmware/keyboards/reviung53/」です。
キーマップは「default」または「via」です。

ビルド方法についてはQMK Firmwware のドキュメントを参照しながら進めてください。

QMK Firmwware のドキュメント
https://docs.qmk.fm/

デフォルトキーマップのコンパイルは  qmk compile -kb reviung53 -km default で .hex ファイルを出力します。

qmk compile -kb reviung53 -km default

 

書き込みが完了したら、一度USBケーブルをPCから外しておきます。

 

LEDを1個づつ動作確認しながらはんだ付けします(別売りオプション)

LED(WS2812B)をはんだ付けしていきます。

 

温調機能がついたはんだごてを利用して300℃〜320℃ぐらいの温度で作業します。
(温度が低すぎてもハンダが溶けるまで時間がかかってしまい作業が難しくなります)

 

最初にPCB裏面の右上あたりに「RGB1」と記されたLED設置用パッドがあるのでここから順番にLEDを付けていきます。

 

 

LEDは「RGB1」~「RGB10」の順番で反時計回りに付けていきます。

 

1.PCB裏面にあるパッドにフラックスを塗ります。

2.次に4つあるパッドのうち1か所だけ予備はんだをします。
右利きの場合は右下のパッドに予備ハンダすると作業しやすいです)

温めた「こて先」に少しのハンダを付け、それをパッドにあてる感じになります。
塗りすぎてしまった場合は、乾いた(ハンダを拭きっ取った)はんだこてをパッドに盛られたハンダにあてると余分なハンダが「こてさき」に移ります。

3.予備ハンダにフラックスを塗ります。

4.PCB上のGNDマークとLEDのVSSが合うようにピンセットを使ってLED(WS2812B)を位置に合わせて置きます。
(PCB上のGND▲マークにLEDの△に欠けている位置が合うように置きます。)

WS2812Bデータシートから引用

 

 

5.ピンセットでLEDがずれないように押さえながら先ほどの予備ハンダにはんだコテ先をあててLEDを固定します。

PCB上のパッドを温めるようなイメージでコテ先を当て、2~3秒で作業します。

PCBを横から見てLEDの接点が浮いていないか確認します。
LEDの接点がピッタリPCBに乗って固定さていれば成功です。

LEDの位置が四隅のかど印(シルク/プリント)からずれてしまったり、うまく固定できていなかった場合はLEDが冷めるの待ってからリカバーします。

 

6.次に他のパッドとLEDをはんだ付けしていきます。

「こてさき」に少量のハンダをのせて、パッドにはんだを付けます。
この時もPCB上のパッドを温めるようなイメージでコテ先を当て、2~3秒で作業します。

 

パッド4箇所のはんだ付けが終わったら、フラックス洗浄液でフラックスを洗浄します。

 

「RGB1」のLEDのはんだ付けが終わったら、ProMicroとPCをUSBケーブルで接続してLEDが光るか確認します。
赤く光れば成功です。

光らなかった場合は、以下の可能性があります。

  1. はんだ付け不良
  2. 位置がずれてしまっている
  3. LEDが破損している
  4. ファームウエアの書き込み忘れ

リカバーする時は必ずPCからUSBを外してから作業します。

はんだ付け不良の場合は目視ではわかりにくい場合があります。
試しにLEDとパッドに付いているはんだを温めなおしてみてください。
光らないLEDの4箇所のはんだに再度フラックスを塗ってから、1箇所につき2秒程度はんだこてをあてて、はんだを溶かしなおす感じで作業します。
1箇所作業したらLEDが冷めるのを待ち、次のパッドのはんだを同じように温めなおします。

LEDの位置がずれている場合や、浮いている場合は慌てずはんだ付けをリカバーしてください。
もう一度フラックスを塗り、はんだこてをあてすぎないよう1~2秒で作業します。

LEDが破損してしまった場合は、はんだ吸い取り線ではんだを吸い取り、320°ぐらいに設定したはんだこてでLEDを側面から温めながらピンセットなどで慎重にはがします。
この時、LEDを上方向に強く引っ張るとパッドが剥がれてしまう可能性があります。
はんだごてとピンセットやリードペンチ等でLEDを横にスライドさせるか、PCBを傷つけないようLEDを慎重に破壊してPCBから取り除きます。

 

「RGB1」のLEDが付いたら次は「RGB2」のLEDを作業して点灯するか確認し、「RGB10」まで数字の順に作業していきます。

はんだ付け作業は必ずUSBを外して作業してください。ショートする恐れがあります。

 

全てのRGB LEDが光ることを確認します。

 

 

 

ダイオードをはんだ付けします

スイッチ取り付け位置の上部にダイオード取り付け位置があるので34箇所はんだ付けしていきます。

ダイオードは取り付ける向きが決まっています。
ダイオードの向きはチップ部品の「|」印が、PCB上のダイオードマーク「▹|」の「|」側を向くように取り付けます。

取り付ける向きに注意しながらはんだ付けしていきます。
はんだこての温度は320°ぐらいで作業します。
はんだの量は少量で十分です。

 

 

 

1.最初にパッド(両方)にフラックスを塗ります。

2.次に片方のパッドに予備ハンダを付けます。

 

3.ピンセットを使ってダイオードを位置に合わせて置きます。

ピンセットでダイオードがずれないように押さえながら先ほどの予備ハンダにはんだこてをあててダイオードを固定します。
PCBを横から見てダイオードが浮いていないか確認します。

4.次に反対側をはんだ付けします。

 

 

はんだ付けが終わったら、フラックス洗浄液でフラックスを除去します。

 

 

スイッチソケットをはんだ付けします

ソケットをはんだ付けする前にレイアウトを決めます。
上図の各色ごとに対応したレイアウトを選ぶことができます。

ソケットをハンダ付けした後、レイアウトの変更が出来なくなる箇所があります。

  • 上図ブルーの箇所:1U+1.25Uの組み合わせを選んだ場合、その後2.25Uのスタビライザーを取り付けることが出来なくなります。
  • 上図オレンジの箇所:1U+1.75Uの組み合わせを選んだ場合、その後2.75Uのスタビライザーを取り付けるこが出来なくなります。
  • 上図イエローの箇所:2.75U+2.25U+1.25Uの組み合わせを選んだ場合、その後6.25Uのスタビライザーを取り付けることが出来なくなります。

 

上図ブルーの箇所
1U+1.25Uの組み合わせ

 

2.25Uの場合

 

上図オレンジの箇所
1U+1.75Uの組み合わせ

 

2.75Uの場合

 

上図イエローの箇所
2.75U+2.25U+1.25Uの場合

 

6.25Uの場合

 

上図グリーンの箇所

Caps Lock のソケットは2ヶ所はんだ付けします。
(キーキャップの種類によりスイッチの取り付け位置を選択できます)

 

 

キーレイアウトを決めた後、スイッチ接続用のソケット50~54個をハンダ付けしていきます。

1.パッドにフラックスを塗りソケットをはめ込みます。
※ソケットにも取り付け方向があります。反対に付けてしまうとスイッチの中央の穴を塞いでしまうので向きに注意してはめ込んでください。

2.片側の端子からはんだ付けしていきます。

途中で「糸はんだ」からピンセットに持ち替えるので手元にピンセットを準備しておきます。

ソケットの端子とパッドの端にこてさきを置き2~3秒温めます。
次に端子の内側から「糸はんだ」をこてさき付近にあて、はんだを適量(少量)溶かします。

パッド面にはんだが浸透したら「糸はんだ」を離し(はんだこてはあてたまま)、ピンセットに持ち替えてソケットが浮かないようにピンセットで押さえながらはんだこてを離します。

はんだの量はパッド(PCB側)の四隅にはんだが浸透するぐらいの少量です。
はんだをたくさん盛る必要はありません。

3.ソケットが浮いていないか確認してから、反対側の端子をはんだ付けします。

4.はんだ付けが終わったら、フラックス洗浄液でフラックスを洗浄します。

 

必要に応じてPCB外枠を折り取ります

PCB外枠はオプションのミドルアクリルプレート利用時に必要になります。
ミドルアクリルプレートを利用する場合は折り取らないでください。
折り取った場合も、後にミドルアクリルプレートを利用する場合に外枠を使用するので保管しておいてください。

別オプションのアクリルフレームを利用する場合は外枠を折り取ります。

プレートやフレームのオプションを使わない場合はお好みで折り取ってください。
折り取らなくても組み立てることが可能です。

外枠を折り取るとアンダーグローの光が際立ちます。

 

折り取る際はラジオペンチなどを使用して折り取ってください。

 

 

折り取った後は切断面をヤスリで整えてください。

 

スタビライザーをメインPCBに取り付けます。

キーレイアウトに合わせてPCB表面にスタビライザーを取り付けます。
写真を参考にスタビライザーのシャフトが上になるよう取り付けます。

取り付け後、横と裏から見てスタビライザーの爪がしっかりはまっているか確認してください。
※爪がしっかりはまってないとトッププレートにピッタリ収まりません。

 

 

 

トッププレートにProMicro保護カバーを取り付けます

トッププレートにProMicro保護カバーを取り付けます。

※Hi-Proフレームを利用する場合は保護カバーを取り付けません。

NOTE
※ネジを強く締めすぎるとアクリルパーツに亀裂が入る可能性があります。適度に締めてください。
※アクリルパーツには保護シートが貼ってあります。保護シートをはがしてから組付けて下さい。

 

 

トッププレート上部にあるProMicro保護カバー用のネジ穴6ヶ所にスペーサーを置きます。
保護カバーをネジ穴とスペーサーの位置を合わせて置き、10mmネジを刺します。
下2ヶ所のネジ穴裏側からナットで固定します。(上4ヶ所は後程スペーサーで固定します)

 

 

 

トッププレートにスイッチを取り付けます

トッププレートの端4ヶ所にスイッチを取り付けます。

 

 

オプション:Upperミドルプレート(トップ側)にシリコンシートを張ります

以下のページを参考に作業してください。

 

 

オプション1:ミドルプレート(上)をトッププレートとメインPCBの間に挟みます。

ミドルプレート(上)をトッププレートとメインPCBに挟みます。

REVIUNG53 ミドルアクリルプレート+Hi-Proフレーム

 

オプション2:アクリルフレームを組たてます。

REVIUNG53 アクリルフレーム+Hi-Proフレーム

 

全てのスイッチをトッププレートとメインPCBに取り付けます。

各スイッチの端子が曲がっていないか確認します。
スイッチ(4個)の付いたトッププレートをメインPCBに取り付けます。
メインPCBに各スイッチが正しく刺さっているか横から見て確認します。

 

 

残りのスイッチを取り付けていきます。

 

スイッチを取り付けたら、横側面から見て浮いているスイッチが無いか確認します。

 

ボトムプレートを取り付けます。

 

  1. ボトムプレートの表裏に注意して、ボトムプレートにM2ネジ(4mm)でスペーサーを取り付けます。
    1. オプション:ボトムプレートの上にミドルプレート(下)を置きます。
    2. オプション:ミドルプレート(下)の上にPCBを置きます。
  2. ボトムプレートにトッププレート+メインPCBを載せます。
  3. トッププレート側からネジ止めして完成です。
    (ProMicroカバー上4つのネジは10mm、トッププレート左右2個と下4個のネジは4mm)

保護プレート部分は写真を参考にアクリルスペーサーを取り付けてください。

ボトムプレートにゴム足を張り付けます。(計6箇所)

 

 

キーキャップを取り付けて完成です。

最後にキーキャップを取り付けて完成です。
お好みのキーキャップを取り付けてください。

 

49キー

 

 

53キー + ミドルアクリルプレート(Hi-Proフレーム)