目次
ビルドガイド
キット付属部品
名前 | 数 | 備考 |
---|---|---|
PCB | 1 | メインPCB |
トッププレート(PCB) | 1 | スイッチ取り付け穴のあるPCB |
ボトムプレート | 1 | アクリル |
アクリルディフューザー | 1 | アクリル |
ProMicro 保護プレート | 1 | アクリル |
アクリルスペーサー | 3 | アクリルのスペーサー |
スペーサー 7mm | 11 | 金属製のスペーサー |
M2ネジ 4mm | 22 | トップ・ボトムプレート接続用 |
M2ネジ 10mm | 3 | ProMicro保護プレート接続用 |
M2ナット | 3 | ProMicro保護プレート接続用 |
ゴム足 | 6 | ボトムプレート用 |
ダイオード(1N4148 SMD) | 41 | |
スイッチ用PCBソケット | 41 | |
タクトスイッチ | 1 | リセットボタン |
LED(WS2812B) | 11 | |
スタビライザー | 1 |
キット以外に必要な部品
名前 | 数 | 備考 |
---|---|---|
ProMicro | 1 | 遊舎工房さんでコンスルーとセットの物が購入できます。 TALP KEYBOARDさんでProMicro単体を購入できます。 |
コンスルー | 2 | (スプリングピンヘッダ12P)遊舎工房さんとTALP KEYBOARDさんで購入できます |
キースイッチ | 41 | MX互換 遊舎工房さんやTALP KEYBOARDさんで購入できます。 |
キーキャップ(1U) | 36 | MX互換 遊舎工房さんやTALP KEYBOARDさんで購入できます。 |
キーキャップ(2.25U) | 1 | Enterキーなど。2Uでも代用可能 |
キーキャップ(1.25U) | 4 | Altキーなど。1Uでも代用可能 |
MicroUSBケーブル | 1 | キーボードとPC接続用 |
オプション(別売)
名前 | 数 | 備考 |
---|---|---|
ミドルアクリルプレート(上下) | 1 | 遊舎工房 – キーボードアクリルプレートサービス でご購入できます (※1) |
シリコンシート | 1 | トッププレートとドルプレート(上)の間に挟むシート 詳しくはこちら |
(※1)その他のレーザーカットサービスをご利用の場合はGitHubにデータを公開していますので、そちらをご利用ください。
https://github.com/gtips/reviung/tree/master/reviung41/acrylic-plate
組み立てに必要な道具
こちらを参照してください。
組み立て
おおまかな流れは以下になります。
- 最初にProMicroの準備してファームウエアを書き込みます。
- リセットスイッチをはんだ付けします。
- LEDを1個づつ動作確認しながらはんだ付けします。
- ダイオードをはんだ付けします。
- スイッチ用PCBソケットをハンダ付けします。
- メインPCB表面にアクリルディフューザーを両面テープで付けます。
- スタビライザーをメインPCBに取り付けます。
- トッププレートにProMicro保護カバーを取り付けます。
- 【オプション】ミドルプレート(トップ側)にシリコンシートを張ります。
- 【オプション】ミドルプレート(トップ側)をPCBに合わせ置きます。
- 【オプション】ミドルプレート(下)をボトムプレートにのせます。
- トッププレート・PCB・ボトムプレートを取り付けます。
- スイッチを取り付けます。
- キーキャップを取り付けて完成です。
ProMicroの準備します
※2021.7.29 REMAPに登録しました。
https://remap-keys.app/catalog/t1Z7BdDwCgEp07i0TWkF/firmware からファームウエアをダウンロードしてご利用ください。
REMAPを利用しない場合は以下を進めます。
PCにビルド環境を構築します
【A】QMK Toolbox をダウンロードしてインストールします。
https://github.com/qmk/qmk_toolbox/ ダウンロード https://github.com/qmk/qmk_toolbox/releases
デフォルトの .hex ファイルはこちらからダウンロードできます。
QMK Toolbox を使ってこちらのファイルを ProMicroに書き込んでください。
reviung41_default_via.hex_.zip(REMAP 対応) reviung41_default.hex_.zip (REMAP 非対応) https://qmk.fm/keyboards/
【B】自身でキーマップを編集したい場合は以下からファームウエアをクローンしてビルドしてください。
https://github.com/qmk/qmk_firmware
QMK firmware をクローンした場合のディレクトリは「qmk_firmware/keyboards/reviung41/」です
ビルド方法についてはQMK Firmwware のドキュメントを参照しながら進めてください。
QMK Firmwware のドキュメント https://docs.qmk.fm/
デフォルトキーマップのコンパイルは make reviung41:default
で .hex
ファイルを出力します。
make reviung41:default
ファームウエアのビルド環境が整ったらProMicroとPCを接続する準備をします。
ProMicroにコンスルー(スプリングピンヘッダ)をはんだ付けします。(推奨)
もしくは、ProMicroにピンヘッダをはんだ付けします。
コンスルーには推奨する取り付け方向があります。
コンスルーには穴が開いてる面と穴が空いていない面があり、さらに穴がピンに近い方と遠い方とがあります。
実装時には2本ともに小さい窓が同じ方向を向くようにしてください、穴がピンに近い方をProMicroに刺します。
ProMicro のチップが乗っている面にコンスルーを刺し、反対の面からはんだ付けします。
はんだ付けするのは ProMicro とコンスルー側のみになります。
PCBとコンスルーははんだ付けしません。
ピンヘッダを使う場合
コンスルーではなく、通常のピンヘッダを使う場合もProMicro のチップが乗っている面にピンヘッダを刺してはんだ付けします。
また、ピンヘッダを使う場合はPCB側もはんだ付けします。
リセットスイッチのはんだ付け
次にPCBにリセットスイッチをハンダ付けします。
PCB裏面「RESET」と書いてある箇所にタクトスイッチをハンダ付けします。
※はんだ付け完成イメージ(PCB裏面)の写真を参考にはんだ付けしてください。
PCBにProMicroをとり付け、USBケーブルでPCと接続し、ファームウエアを書き込む準備をします。
ProMicroにファームウエアを書き込みます
.hex ファイルを ProMicro に書き込みます。
QMK ToolBox を使って書き込むか、コマンド make reviung41:default:avrdude
で書き込みます。
ファームウエアを書き込む時のProMicroをリセット(書き込み可能なブートローダーモードに)する時はリセットボタンを押します。
書き込みが完了したら、一度USBケーブルをPCから外しておきます。
LEDを1個づつ動作確認しながらハンダ付けします
LED(WS2812B)をはんだ付けしていきます。
REVIUN41では [WS2812B] という5050サイズのチップを使っています。
温調機能がついたはんだごてを利用して320℃ぐらいの温度で作業します。
(温度が低すぎてもハンダが溶けるまで時間がかかってしまい作業が難しくなります)
最初にPCB裏面の右上あたりに「L1」と記されたLED設置用パッドがあるのでここから順番にLEDを付けていきます。
※PCB ver1.2では L1の「1」の文字がビア(穴)で隠れていますが写真の位置を参考にしてください。
※PCB ver1.4以降ではLEDを置く向きを全て同一方向に統一しました。写真と向きが異なります。PCBに印刷してあるシルクに従ってください。
PCB裏面のLEDは「L1」~「L10」まで時計回りに順番に付けていきます。
「L11」は表面中央にあり、最後にはんだ付けします。
【PCB上段のL1・L2・L9・L10】と、【中段のL3・L8】、【下段のL4・L5・L6・L7】では、それぞれLEDの向きが異なるので注意してください。
1.PCB裏面にあるパッドにフラックスを塗ります。
2.次に4つあるパッドのうち1か所だけ予備はんだをします。
右利きの場合は右下のパッドに予備ハンダすると作業しやすいです)
温めた「こて先」に少しのハンダを付け、それをパッドにあてる感じになります。
塗りすぎてしまった場合は、乾いた(ハンダを拭きっ取った)はんだこてをパッドに盛られたハンダにあてると余分なハンダが「こてさき」に移ります。
3.予備ハンダにフラックスを塗ります。
4.PCB上のGNDマークとLEDのVSSが合うようにピンセットを使ってLED(WS2812B)を位置に合わせて置きます。
(PCB上のGND▲マークにLEDの△に欠けている位置が合うように置きます。)
WS2812Bデータシートから引用
5.ピンセットでLEDがずれないように押さえながら先ほどの予備ハンダにはんだこてをあててLEDを固定します。
この時はんだこてをあてすぎないよう、2~3秒で作業します。
また、なるべくこて先がLED本体にあたらないように注意します。
PCBを横から見てLEDの接点が浮いていないか確認します。
LEDの接点がピッタリPCBに乗って固定さていれば成功です。
LEDの位置が四隅のかど印(シルク/プリント)からずれてしまったり、うまく固定できていなかった場合はLEDが冷めるの待ってからリカバーします。
6.次に他のパッドとLEDをはんだ付けしていきます。
「こてさき」に少量のハンダをのせて、パッドにはんだを付けます。
この時もはんだこてを当てすぎないよう、2秒程度で作業します。
イメージとしてはLEDの両サイドにはんだを盛って固定する感じではなく、PCBのパッドとLEDのパッド面にはんだを染み込ませて(薄く送り込むような感じで)接着するイメージになります。
※はんだの厚みでLEDが浮かないように注意します。
1箇所付けたらLEDが冷めるの待ち、次のパッドのはんだ付けに移ります。
4箇所のはんだ付けが終わったら、フラックス洗浄液でフラックスを洗浄します。
「L1」のLEDのはんだ付けが終わったら、ProMicroとPCをUSBケーブルで接続してLEDが光るか確認します。
光れば成功です。
光らなかった場合は、以下の可能性があります。
- はんだ付け不良
- 位置がずれてしまっている
- LEDが破損している
- ファームウエアの書き込み忘れ
リカバーする時は必ずPCからUSBを外してから作業します。
はんだ付け不良の場合は目視ではわかりにくい場合があります。
試しにLEDとパッドに付いているはんだを温めなおしてみてください。
光らないLEDの4箇所のはんだに再度フラックスを塗ってから、1箇所につき2秒程度はんだこてをあてて、はんだを溶かしなおす感じで作業します。
1箇所作業したらLEDが冷めるのを待ち、次のパッドのはんだを同じように温めなおします。
LEDの位置がずれている場合や、浮いている場合は慌てずはんだ付けをリカバーしてください。
もう一度フラックスを塗り、はんだこてをあてすぎないよう1~2秒で作業します。
LEDが破損してしまった場合は、はんだ吸い取り線ではんだを吸い取り、320°ぐらいに設定したはんだこてでLEDを側面から温めながらピンセットなどで慎重にはがします。
この時、LEDを上方向に強く引っ張るとパッドが剥がれてしまう可能性があります。
はんだごてとピンセットやリードペンチ等でLEDを横にスライドさせるか、PCBを傷つけないようLEDを慎重に破壊してPCBから取り除きます。
「L1」のLEDが付いたら次は「L2」のLEDを作業して点灯するか確認し、「L11」まで数字の順に作業していきます。(L11は表面にあります)
はんだ付け作業は必ずUSBを外して作業してください。ショートする恐れがあります。
ダイオードをハンダ付けします
スイッチ取り付け位置の上部にダイオード取り付け位置があるので41箇所ハンダ付けしていきます。
ダイオードは取り付ける向きが決まっています。
ダイオードの向きはチップ部品の「|」印が、PCB上のダイオードマーク「▹|」の「|」側を向くように取り付けます。
取り付ける向きに注意しながらはんだ付けしていきます。
はんだこての温度は320°ぐらいで作業します。
はんだの量は少量で十分です。
1.最初にパッド(両方)にフラックスを塗ります。
2.次に片方のパッドに予備ハンダを付けます。
利き手が右利きの場合は右側のパッドから作業した方が作業しやすいかもしれません。
3.ピンセットを使ってダイオードを位置に合わせて置きます。
ピンセットでダイオードがずれないように押さえながら先ほどの予備ハンダにはんだこてをあててダイオードを固定します。
PCBを横から見てダイオードが浮いていないか確認します。
4.次に反対側をはんだ付けします。
はんだ付けが終わったら、フラックス洗浄液でフラックスを除去します。
スイッチ用PCBソケットをはんだ付けします
スイッチ接続用のソケット41個をハンダ付けしていきます。
1.パッドにフラックスを塗りソケットをはめ込みます。
※ソケットにも取り付け方向があります。反対に付けてしまうとスイッチの中央の穴を塞いでしまうので向きに注意してはめ込んでください。
2.片側の端子からはんだ付けしていきます。
途中で「糸はんだ」からピンセットに持ち替えるので手元にピンセットを準備しておきます。
ソケットの端子とパッドの端にこてさきを置き2~3秒温めます。
次に端子の内側から「糸はんだ」をこてさき付近にあて、はんだを適量(少量)溶かします。
パッド面にはんだが浸透したら「糸はんだ」を離し(はんだこてはあてたまま)、ピンセットに持ち替えてソケットが浮かないようにピンセットで押さえながらはんだこてを離します。
はんだの量はパッド(PCB側)の四隅にはんだが浸透するぐらいの少量です。
はんだをたくさん盛る必要はありません。
3.ソケットが浮いていないか確認してから、反対側の端子をはんだ付けします。
4.はんだ付けが終わったら、フラックス洗浄液でフラックスを洗浄します。
以上ではんだ付け作業は終了です。
はんだ付け忘れや部品の取り付け方向の間違いが無いか全体を確認します。
最後にフラックス洗浄液でフラックスの拭き残しをきれいに洗浄します。
メインPCB表面にアクリルディフューザーを付けます。
※PCB ver1.3 以降
表面のRGB LEDの光を拡散させるためのディフューザーです。
メインPCBの表面にアクリルディフューザーを付けます。(必須ではありません)
彫刻面(ザラザラした面)が上面になるように置きます。
下の写真を参考にガイドラインに合うように両面テープで固定してください。
両面テープは小さめのサイズで問題ありません。
オプションのミドルアクリルプレートを利用する場合は、ミドルアクリルプレートを使って位置合わせをしてください。
スタビライザーをメインPCBに取り付けます。
PCB表面にスタビライザーを取り付けます。
写真を参考にスタビライザーのシャフトが上になるよう取り付けます。
取り付け後、横と裏から見てスタビライザーの爪がしっかりはまっているか確認してください。
※爪がしっかりはまってないとトッププレートにピッタリ収まりません。
トッププレートにProMicro保護カバーを取り付けます
トッププレートにProMicro保護カバーを取り付けます。(必須ではありません)
NOTE ※ネジを強く締めすぎるとアクリルパーツに亀裂が入る可能性があります。適度に締めてください。 ※アクリルパーツには保護シートが貼ってあります。保護シートをはがしてから組付けて下さい。
トッププレート上部中央にあるProMicro保護カバー用のネジ穴にスペーサーを置きます。
保護カバーをネジ穴とスペーサーの位置を合わせて置き、ネジを刺します。
裏側からナットで固定します。
【オプション】ミドルプレート(トップ側)にシリコンシートを張ります
ミドルプレートとシリコンシートをご利用の場合は、以下のページを参考に作業してください。
トッププレート・【オプション】ミドルプレート(上下)・ボトムプレートを取り付けます。
ミドルプレートを使わない場合
- トッププレートの四隅と親指中央キーの位置にスイッチをはめます。
- メインPCBのソケットに先程の四隅と親指中央キーのスイッチをしっかりはめます。
- 残りのスイッチを全てはめます。
- ボトムプレートの表裏に注意して、ボトムプレートにネジとスペーサーを取り付けます。
- ボトムプレートの上にトッププレート+メインPCBをのせ、ネジ止めして完成です。
【オプション】ミドルプレートとシリコンシートを使う場合
1. ボトムプレートの表裏に注意して、ネジとスペーサーを取り付けます。
2. 【オプション】ボトムプレートの上にミドルプレート(下)を置きます。
3.【オプション】ミドルプレート(下)の上にPCBを置きます。
4. PCBの上にトッププレート(【オプション】シリコンシート+ミドルプレート(上))を置き、スペーサーをネジ止めして完成です。
最後にボトムプレートの四隅とスペースキー位置の上にあるネジの真下あたりにゴム足を張り付けます。(計5箇所)
スイッチを取り付けます。
スイッチをトッププレート面からソケットにはめ込んでいきます。
スイッチの端子が真っ直ぐになっているか確認し、曲がったものがあった場合は真っ直ぐに直してからソケットに差し込みます。
スイッチが5pinの場合、はめ込みがきつい(かたい)場合があります。
Gateron ink Black(5pin)ではきつかったです。
3pinのスイッチではスムーズに付けることができます。
試したスイッチでは以下の順ではめ込みがきつかったです。
3pinのスイッチ << Turquoise Tealios、Zealios < Gateron ink Black
スイッチがかたくてなかなかはまらない場合は、両手の親指を重ねるようにしてグッと押し込んでください。
指が痛くならないようスイッチと親指のあいだにタオルなど布をあてると力が入りやすくなります。
キーキャップを取り付けて完成です。
最後にキーキャップを取り付けて完成です。
お好みのキーキャップを取り付けてください。
最下段の5つのキーは以下のサイズのキーキャップを利用できます。
スペースキー | 2.25U | または2U |
---|---|---|
左右4個 | 1.25U | または1U |
以上で完成です。
お疲れ様でした。